白山・美川エリアの各事業所では毎月テーマを決めて合同で施設内研修を実施しています。
今回のテーマは「高齢者虐待~薬をご飯に混ぜる行為を考える~」
普通に考えて、良くないことというのはわかります。
だけど、なかなか口があかない入居者様に粉薬を吞んでいただくのは至難の業!
大事なお薬を飲んでほしさに、お粥に薬を混ぜて・・・ということをしてしまったことがあると、アンケートで回答した職員さんが去年より増えたため、委員会で検討して急遽、企画しました。
身をもって知ることが一番!と話がまとまり実際に介助で食べてみる研修となりました。
元気な職員さんにお薬を飲んでもらうわけにもいかないので、ナースさんたちがせっせと準備してくれたのは、漢方薬に見立てた95%カカオのチョコレートを削った特製粉薬。
神妙な面持ちでお粥に混ぜていきます・・・
いよいよ介助で実食!
入居者様の身になって体験!
ペアになってお互い介助しあいます。
「・・・」しばし無言の後、ほとんどの職員さんが苦悶の表情・・・
この機会に、入居者様の食欲増進に使っている「ふりかけ」も量を誤るとどうなるかも体験。
一口入った途端に「うーーー」とうめき声
たまらずティッシュに吐き出す人も。
あまりの塩辛さに、どうしても呑み込めなくなったそうです。
体験後は皆さん、思うところがあったようで、順番に感想を言いましたが、「ずっと口の中に嫌な感じが残る」「最初にこういう味が来たら、次は怖くて口を開けられなくなる」「本当にまずい。食事が台無し」等々、「絶対しません!」の決意が全員から聞かれました。
信頼関係が築けていない相手には口を開けない、スプーンを噛んで拒否といった行動がみられることも説明受けました。
自分に引き当てて考えると納得です・・・
当たり前のことと思われるかもしれませんが、当たり前すぎて一さじ分くらいならと考えることをしないで行っていた人がいたと思われるので、初心に帰る良い機会になりました。参加できなかった職員さんにも、参加者からしっかり説明するとのことで、白山・美川エリアでは薬をご飯に混ぜることは「今後一切いたしません!!」