先日スーパーで買い物をしていた際、知人の方からこれ皆さんで食べてくださいと、高額なイチゴの箱を私の買い物カゴに入れて行かれました。丁寧にお礼しその場を後にしたのですが、レジで普通にお金取られました。
あのイチゴ何が目的だったのか皆目見当がつきませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
(レジで説明したのですが、結局支払いはしていませんでした・・・・。そして、あらぬ疑いを掛けられそうになり、欲しくもないイチゴを支払う羽目になりました。)
ずいぶんご無沙汰しております。
先々月より施設長の指令で、他セクションにヘルプに行っておりまして、今現在もせっせとお手伝い中です。
当然ではございますが、今まで毎日やってきた仕事も並行して行っておりますので、毎日気が変になりそうです。
そんななかで施設長より労いの言葉でもかけてくれるのかと思いきや、
「最近ブログの更新サボってない?」
潰しにかかってきてませんか?
気を取り直してそんな中、今回紹介しますのは今年の初めにも、民放で放送していた・・・
「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年日本)
久しぶりに拝見しましたが、やっぱりコレ面白いですね。
ということで今更紹介するまでもない名作ですが、今回はカリオストロの城、略してカリ城(そんな略し方があるのか知りませんが・・・)を取り上げてみたいと思います。
宮崎駿監督作品。
多くの方が観ていると思いますので、今更あらすじもいいかと思いますが、取り敢えず久しぶりに「わ〜」って使いたいので形だけしておきます。
ルパンが名車FIAT500に乗って登場しカリオストロの城を舞台に、わ〜って流れるようにストーリーが展開します。で、銭形警部も相変わらずわ〜って大騒ぎして、わ〜ってルパンは「とんでもないもの」を盗んで行きます。
実は私、子供の頃はテレビ版の1作目全23話と2作目全155話の、タイトルを聞けばどんな話か全て説明できたぐらいに、ルパン三世マニアだったんですよ。
劇場版とテレビ版1作目・2作目のみですが・・・
調子に乗って、ちょっとしたトリビアを紹介しますと、ルパンの弱点は蛸です。
しかしこの設定は、その後一切いかされていません。
またルパンの昔の恋人の名前はコーネリアです。
この設定についても、その後一切いかされていません(笑)
このトリビア知っていても、自分の人生にいかされる事は一切ありません。
ついでにもう一つオマケ、天空の城ラピュタに登場する空から落ちてきたロボットのデザインは、すでにテレビ版ルパン三世(宮崎駿監督の回)に出てきておりロボットデザインは使い回しって、ご存知でしたか?
カリオストロの城に話を戻しますが、当時アニメ業界ではメキメキ頭角を表していた宮崎監督が本作のアフレコ時に故山田康雄氏へ、ルパンの声をクリントン・イーストウッド風の渋い声で依頼したらしいです。
その依頼に山田氏は「今さらゴチャゴチャ言われたくねーよ、ルパンは俺が決めてるんだ!」と言い出し、大塚康夫氏(東映動画時代に新入社員だった宮崎監督の育成係をしていたベテランさんで、ご自身の愛車FIAT500を本作に登場させたのは、この方のアイディアです。)は「生意気だ、降ろしてしまえ」といいだしたそうです。
が、試写を終えた山田康雄氏が「先ほどは大変失礼なこと言いまして申し訳ございません。どんな事でもおっしゃってください。何百回でもやり直します」とお詫びをしたそうです。
のちに山田氏は本作について「とにかく決定的に面白い。オープニングも話の展開も信じられないくらいだ。構成といい絵といい、とても質の高いもので、こんなの見たこと無い」と絶賛していたそうです。(参考Wikipedia)
そして本作、制作期間半年と突貫(監督曰く、初めて体力の限界を感じたそうです)で作られてはいるものの、ルパン三世の劇場版作品の中でもとりわけ人気が高いのが本作。
個人的にも劇場版シリーズで一作目とコレがベストだと思っています。
(テレビ版だと「魔術師と呼ばれた男」「脱獄のチャンスは一度」「荒野に散ったコンバットマグナム」等がベストです。マニアックでスイマセン)
この頃の宮崎駿監督作品は、劇場公開時(興行収入6億1000万円)大ヒットせず、後にテレビ放映やビデオなどで高い評価を受ける事が多かったように思います。「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」も鳴かず飛ばずの興行成績でした。
今となっては考えられない事ですが、本作テレビ初放映時の水野晴郎氏の解説(時代を感じます)で、宮崎監督の紹介が一切なかったと記憶しております。子供の頃からマニアックだったせいもあり、何故紹介しないのか納得できませんでした。
本作、宮崎監督らしいシーケンスが多数散りばめられています。
例えばルパンが壁を走って降り、ヒロインを空中で助けるシーンは「未来少年コナン」等でも観られる描写ですし、高所でのアクションシーンも多数盛り込んであったり、無骨なデザインの機械も沢山出てきます。
(ちなみに本作、未来少年コナンがカメオ出演しています。)
その他にもカリオストロ伯爵は、ラピュタのムスカ大佐、未来少年コナンのレプカに、かぶる冷酷無比なキャラ設定も当時の監督らしさが出てますね。
(ちなみに裏設定ですが、監督曰くムスカの子孫がレプカだそうです。)
また本作のように主人公が一目惚れや恋愛感情で、異性を助けにいく冒険活劇的なストーリー展開は「未来少年コナン」を始め、「天空の城ラピュタ」に「魔女の宅急便」等にも観られる、おなじみの展開ですね。
しかしこの異性を助けにいく展開は「紅の豚」以降大きく変化します。
「もののけ姫」も同様ですが、助けに行ったが最終的には主人公も大きく助けられる(救済を受ける)展開が多くなります。
もちろんこのパーターンに依存しない「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」等の作品もありますが、傾向で言えば多いのも事実です。
賛否両論あると思いますが、個人的には「紅の豚」までの宮崎駿監督作品のファンです。それ以降は興味の対象が変化したのか、何故かあまり興味が湧きません。
実は「ハウルの動く城」以降どの作品も一切観ていませんのでなんとも言えませんが、あの時代(紅の豚まで)の作品全てに共通していることは、どの作品も小さい子供から年配の方まで、鑑賞に十分耐えられる作品だったと思います。
それ故に大人になってから、改めて観ると違った発見があったりします。
本作についても、昔観たカリオストロとはまた違った側面がみえましたよ。
カリ城?から始まりルパン三世と宮崎駿監督を題材にした今回は、如何でしたでしょうか?
最後にもう一つルパントリビアを紹介。
実はカリオストロの次作となる劇場版3作目のオファーが宮崎監督へ来た際に、もう自分がやるべきでは無いと、押井守監督(攻殻機動隊・スカイクロラ・人狼等々)を推薦し、押井守監督が次作を撮るという企画が昔ありました。
こちらについての詳細は本ブログでは書きませんので、興味のある方はインターネットで「押井守 ルパン」のキーワードで検索してみてください。
「それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。」ではなく、今回はテーマーに沿って・・・
「チャンネルは決まったぜ!」「また、会おうぜ!」