毎年私はこの時期から唇が荒れ始め割れたりするので、転ばぬ先の杖としてリップクリームが手放せなくなります。
先日も外出先で周りに人がいないタイミングを見計らって、リップクリームを塗ろうとしたのですが、考え事をしていたせいか、同じポケットの中に入っていたシャチハタで、見事に私の唇に捺印しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
(あのインクなかなか消えなくて往生しました)
そんなこんなで今回紹介する作品は・・・
「やかまし村の子供たち」(1986年スウェーデン)
ラッセ・ハルストレム監督作品です。
この監督さん「サイダー・ハウスルール」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」「ギルバートグレイブ」「ショコラ」等、人間ドラマが得意の監督さんで、個人的にオススメしたい映画のオンパレードです。
(実はかなり好きな監督さんなので、機会があれば色々観ることをお勧めしますが、今回紹介した映画は一番鑑賞するのが難しいと思います。スイマセン)
ストーリーはこれと言って、あってないような感じなのですが、スウェーデンの田舎で家が三軒ほどしかない小さな村が舞台で、登場する6人の子供の目線で映画が展開して行くわけですが、これがなかなか面白いんです。
普通の映画みたいにうわ〜どうしようとか、うわ〜大変な事になったとか、うわ〜この先どうなるの?的なハラハラドキドキの展開は一切ありません。
遊びを通して子供達の日常を描いているだけでして、この説明だけ読むと子供が遊んでいるだけの映画なんて面白いのかよ?って感じると思いますが、これがなかなか秀逸な作品で、観ている側の幼少期に重なる部分も多いです。また徹底して子供目線で描かれており、なかにはビックリする名言もあったりします。
特に好きな名言は「道を歩かなくちゃいけないなんて、誰が決めたんだろう?」
子供らしい良いセリフだと思いませんか?
子供にしてみたら、毎日が冒険みたいな感じの映画です。
また特筆すべきは景色の美しさです。これを観るだけでも癒されます。
宮崎駿監督も「この世界に楽園があるとするならば、やかまし村がそれです」って原作を題材に発言していましたし、かなり影響は受けているんでしょうね。
そういえばこの映画「となりのトトロ」の冒頭20分程の、田舎のノホホンとした雰囲気が約2時間続くと言うと分かり易いですかね。
さらに「やかまし村の春夏秋冬」と続編まであり、同じ出演者で前作同様にストーリーにこれといった起伏があるわけでもなく、淡々と子供達の日常を子供目線で描いており、四季折々の美しい風景が堪能できますので、こちらもオススメです。前作同様にノホホンとした安定感は本当に素晴らしいですよ。
一作目・二作目共に老若男女問わず家族団欒で鑑賞できる良作です。
(最近家族団欒系の映画ばっかり紹介している気がします)
それでは皆さんサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!